こんにちは。マイニング用GPUを追加購入するにあたって、どの程度であれば採算ラインを超えられるかを検討してみました。今回はその話について解説していきます💪
いきさつ
仮想通貨マイニングをはじめて早半年、ビットコインやイーサが史上最高値をつけたと思いきやイーロン・マスク氏のツイッター上での発言により暴落したり、中国政府による暗号資産の規制強化など様々な話題がありました。
4/14に700万円を超え史上最高値をつけたビットコインですが、6/21現在360万円ほどになりおよそ半値くらいになりました。
イーサについては5/12に史上最高値をつけましたが、こちらについても現在では半値ほどになってしまいました。
グラフィックボードを使ったマイニングではイーサを対象にマイニングしますが、マイニング報酬はGAS代の影響を大きく受けます。
そのGAS代が5月末頃から低迷してしまい、マイニング報酬が落ちてきてしまいました。
そこで減った報酬はグラボ追加で補おう(?)ということでグラフィックボードを追加することにしました💪
採算は取れるのか?
採算が取れなければ投資する意味はありません。現在はイーサを対象にマイニングしていますが、イーサは将来的にマイニングを必要としないコンセンサスアルゴリズムであるPoSへの移行を予定しており、それまでに購入費用を回収する必要があります。
そこで、以下の項目から収益の予測を立ててみました。
- 電気料金
- GPUの消費電力
- ハッシュレート
- GPUの購入費用
試算結果
今回の試算はLHRモデルでないグラフィックボードでの試算結果となります。
RTX3060Ti
項目名 | 値 |
電気料金 | 25円/1kWh |
消費電力 | 110W |
ハッシュレート | 60.5MH/s |
GPU購入費用 | 80,000円 |
少し悲観的なシナリオとして100MH/sあたりの1日の報酬が500円になった場合、購入費用の回収が2022の6月になります。イーサのPoS化が当初の予定から1年ほど遅れるとの噂もあるため、RTX3060Tiは80000円程度で購入出来るのであれば採算ラインは超えていると思います。
100MH/sあたりの日次報酬別
GPU購入費用別
RTX3070
項目名 | 値 |
電気料金 | 25円/1kWh |
消費電力 | 110W |
ハッシュレート | 62MH/s |
GPU購入費用 | 115,000円 |
RTX3070はRTX3060Tiとそれほどハッシュレートは変わりませんが、GPUの購入費用が少し高くなります。近頃の相場感ですと11.5万円くらいで購入出来ると思うのですが、11.5万円で購入したとしても購入費用の回収が2022年10月頃となりRTX3060Tiと比べて4か月ほど多くかかってしまいます。
100MH/sあたりの日次報酬別
GPU購入費用別
RTX3080
項目名 | 値 |
電気料金 | 25円/1kWh |
消費電力 | 230W |
ハッシュレート | 101MH/s |
GPU購入費用 | 150,000円 |
GPUの購入費用を15万円としてみました。回収見込みは2022年8月頃となりRTX3070よりは早く購入費用を回収出来る見込みとなりますが、RTX3060Tiよりは回収期間が長くなること、またVRAMの熱対策に追加の費用がかかるため、更に数千円ほど費用がかかります。
100MH/sあたりの日次報酬別
GPU購入費用別
GTX1660 Super
項目名 | 値 |
電気料金 | 25円/1kWh |
消費電力 | 75W |
ハッシュレート | 32MH/s |
GPU購入費用 | 35,000円 |
GPUの購入費用を3.5万円としてみました。やはり圧倒的なコスパですね。設置するスペースに余裕があるのであれば、GTX1660Super一択だと思います。
100MH/sあたりの日次報酬別
GPU購入費用別
結論
こうして試算してみると、ETHのPoS化が本当に遅延するのであればRTX3070を購入しても問題ないかと考えますが、なるべく早く購入費用が回収出来るGPUにしたほうが良さそうですね。
ただ、中国のマイナーが撤退した影響か転売目的で購入される方が大幅に減ったため、比較的グラフィックボードが購入しやすくなった今を好機と捉える人もいると思います。
人それぞれ考え方は違うと思いますが、投資にはリスクを伴いますので自己判断で行いましょう。
さいごに
今回は私自身が仮想通貨マイニング用のグラフィックボードを追加購入するための目安として試算してみました。
私と同じ様に追加購入される方、またこれから仮想通貨マイニングを始めようと考えている方の参考になれば幸いです。それでは!
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